『房総のむら』は千葉県印旛郡栄町にある県立の体験型博物館です。
敷地は栄町と成田市にまたがり、龍角寺古墳群・岩屋古墳、旧学習院初等科正堂、旧御子神家住宅など、国の史跡・重要文化財が良好に保存されています。
『千葉県立 房総のむら』でタイムトリップ
房総のむらには、古墳群や里山環境が保護されています。その中に江戸時代から明治時代にかけての商家の町並み・武家屋敷・農家が、景観や自然環境も含めて再現されています。また風土記の丘資料館には県内から発掘された出土品が多数展示されています。
房総のむらは、このような施設で原始古代から近現代までの伝統的な生活様式や技術を直接体験することができる博物館です。(平成16年4月1日より県立房総風土記の丘は県立房総のむらと統合しました)
『千葉県立 房総のむら』まつりや演武、民俗芸能の上演、企画展など
「房総のむら」は、房総の伝統的な生活様式や技術を来館者が直接体験するとともに、県内各地から出土した考古遺物や、武家・商家・農家などの展示を通して歴史を学んでいただくことを目的とする博物館です。
みる・きく・かぐ・あじわう・ふれるの五感を通して、房総地方に古くから伝わる文化への理解を深めることができます。また、「春のまつり」をはじめとした、四季折々のまつりや演武、民俗芸能の上演、企画展など数多くの催しを実施しています。
また、無病息災を炎に祈るどんど焼きや、ひな祭り、秋のまつり、七夕、狂言や大道芸など伝統行事・郷土芸能の再現にも取り組んでいます。
大人も子供も楽しめる博物館です。
『千葉県立 房総のむら』各エリア
敷地は「ふるさとの技体験エリア」と「風土記の丘エリア」に分かれています。
ふるさとの技体験エリア(有料)
『ふるさとの技体験エリア』には、江戸時代の商家、武家屋敷、農村などの復元展示や、江戸時代後期から明治時代の街並みを再現しており、ドラマや映画のロケ地としても有名なスポットとなっています。
武家の武術から村の鍛冶屋など様々な伝統技術の実演や製作体験が当館内の全の施設で行われており、昔の生活様式や生活技術を直接体験することができます。体験型博物館の醍醐味ですね。
商家の町並み
古い町並みにはよく見られた、稲荷や地蔵、火の見やぐらなども再現しています。
武家屋敷
佐倉市宮小路にある中級武士の武居家をモデルに再現しています。
県内に残る佐原などの古い町並みを参考に、めし屋・そば屋などの飲食店から鍛冶屋までの16軒の店先のほか、旅館の外観を再現した総屋(総合案内所)の17軒の建物で構成されています。他に古い町並みにはよく見られた、稲荷や地蔵、火の見やぐらなども再現しています。
また、商家16軒のうち、8軒の2階は展示室になっており、各店に関係が深い原料・製作工程・道具、技術、製品、販売・流通、年中行事などを紹介しています。
農家
上総、下総、安房地方の農家を再現した建物を紹介します。
水車小屋
おまつり広場から坂を下ると、水の流れる音が聞こえてきます。谷間にたたずむように建つ水車小屋です。
江戸時代末期の水車小屋を再現しています。房総地方にもかつて昭和初期頃まで数多くの水車小屋があったと伝えられています。 水車の用途には、動力と灌漑がありますが、当館の水車は動力用として作られています。
動力用として、穀類の精白用搗臼(つきうす)2基と挽臼(ひきうす)を設置しています。搗臼は穀類の精白、藁打ち、油絞り等に、挽臼は搗臼で精白した穀類を挽いて粉にするために使いました。
なお、水車の動かし方には、上掛式(水車の頂部に水流をあて、水車を回す方式)、胸掛式(水車の中央部に水流をあて、水車を回す方式)及び下掛式(水車の下に水流をあて、水車を回す方式)がありますが、この水車は、胸掛式になっています(水車の直径3.6m)。
農村歌舞伎舞台
江戸時代の終わり頃、関東地方の農村では、若者たちが中心になった芝居の上演が盛んに行われました。
江戸時代の終わり頃、関東地方の農村では、若者たちが中心になった芝居の上演が盛んに行われました。演目は江戸の歌舞伎をまねた地芝居などでしたが、祭礼の日などに知り合いが変装して演じるのがとても楽しみだったようで、度々上演されています。また旅芸人などを呼んでの興行もいろいろな名目で行われています。
当館のおまつり広場に復元した大きな舞台は、千葉県成田市(旧香取郡大栄町前林地区)の歌舞伎舞台で、地区の神社で拝殿として使われていました。明治8年(1875)に建築されたと言われています。舞台中央には回り舞台の仕掛けがあり、奈落で心棒を人力で回すようになっています。
通常は太鼓を自由に叩けるようにしてありますので、ぜひ立ち寄ってみてください。
千葉県会議事場
明治13(1880)年千葉市長洲に建てられ明治44(1911)年まで使用された第2代目の千葉県会議事堂を、当時の写真や銅版画によって外観を再現しています。
屋根は、日本で古くから行われてきた平瓦と丸瓦を交互に置く本瓦葺きですが、前面のベランダや窓は西洋風で、擬洋風建築と呼ばれる和洋折衷の独特な外観です。
風土記の丘エリア(風土記の丘資料館・復元竪穴住居を除き無料)
歴史と自然を学ぶ『風土記の丘エリア』には、日本でも有数の古墳群のある丘陵地に設けられた国の史跡「龍角寺古墳群・岩屋古墳」が含まれ、移築された歴史的建造物や風土記の丘資料館があります。
風土記の丘資料館
県内各地の遺跡から出土した考古資料を収蔵・展示しています。
※改修工事のため令和4年春頃までご見学いただけません。
文化財建造物
学校建築である重要文化財「旧学習院初等科正堂」と、安房郡丸山町に建てられた重要文化財「旧御子神家住宅」
古墳群
龍角寺古墳群は、115基の古墳で構成されています。
昔を体験
足半作り
わらを使って、かかとの部分のない長さの短いわらぞうりを作ります。足先に力を込める仕事に適しています。
安房のお飾り作り
真夏に青刈りをして、適度に乾燥させたヤマトニシキの青わらを使い、安房地方に伝わるエビの形をした正月飾りを作ります。
(体験にダイダイ・ウラジロは付きません)
上総のお飾り作り
真夏に青刈りをして、適度に乾燥させたヤマトニシキの青わらを使い、安房地方に伝わるエビの形をした正月飾りを作ります。
(体験にダイダイ・ウラジロは付きません)
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営業期間 | 休業:月 祝祭日の翌日 年末年始 営業:9:00~16:30 |
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所在地 | 〒270-1506 千葉県印旛郡栄町龍角寺1028 |
電話 | 0476-95-3333 |
交通アクセス | (1)下総松崎駅から徒歩で30分 (2)安食駅からバスで8分(千葉交通バス竜角寺台車庫行き) 房総のむら下車から徒歩で3分 (3)東関東道成田ICから車で20分(成田市街方面へ直進10km) (4)JR成田駅西口4番バス停より、「竜角寺台車庫」行きのバスで20分、「竜角寺台2丁目」バス停で下車し、徒歩で10分 |
料金 | 大人:大人:300円 大学生:大学生:150円 高校生:高校生:150円 備考:中学生以下無料65歳以上無料 |
バリアフリー設備 | 盲導犬の受け入れ:○ 車椅子対応トイレ:○ 車椅子対応スロープ:○ |
その他情報 | 管理者 :千葉県教育庁 入館者数(年間) :25万人 |
ホームページ | http://www.chiba-muse.or.jp/MURA/ |
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