千葉県佐倉市の国立歴史民俗博物館は、1983年に国立大学の共同利用機関として開設されたもので、一般には「歴博」の愛称でよばれる、日本の歴史や文化に関して総合的な展示・研究を行う博物館施設となっています。
この博物館は、江戸時代に老中の堀田氏などが城主を務め、千葉県佐倉市の指定史跡にもなっている佐倉城址のなかにあり、敷地面積は約13万平方メートルという広大なものです。
原始・古代から現代までの年代ごとにまとめられた展示室内には、土器や銅鐸、古文書、絵画、刀剣類などの実物や複製品の数々が並べられ、千葉県内の国宝の多くがここに集まっています。
また、農具や祭具、石仏などの民俗資料についても1室を設けて展示・解説するなど、民俗学関連も充実しているのが特徴です。
こうした通年での展示のほかに、テーマを絞った企画展示なども定期的に開催され、多くの研究者や歴史ファンが来場するほか、館内にはミュージアムショップやレストランなどのアメニティ施設も設けられています。