南房総国定公園に指定されている「鋸山」は、千葉県富津市と千葉県安房郡鋸南町の境に位置している、標高329.4メートルほどの岩山です。ここは東京湾にほど近く、かつては「房州石」とよばれる良質の凝灰岩の産地として石切場なども置かれており、切り立った巨大な断崖が印象的な景勝地となっています。
鋸山の山麓から山頂までの全長680メートルを結んでいるのが「鋸山ロープウェイ」です。ゴンドラに揺られて山頂まで行く途中では、多くの船が行き交う東京湾の景色が一望でき、山頂の展望台に降り立つと、晴れた日には遥か遠くの富士山、天城山、伊豆大島までが見渡せる大パノラマが広がっています。
また、山頂駅から鋸南町側の山腹まで歩くと、曹洞宗の寺院である「日本寺」の境内に至り、ここでは高さ31メートルという、岩肌に彫刻された石仏としては日本一の高さを誇る「日本寺大仏」が出迎えてくれます。
山麓駅のある金谷地区は、東京湾を横断して千葉と神奈川を結ぶフェリーのりばもある海の玄関口で、新鮮な魚介類がおすすめのレストランなどもあり、千葉県内の観光スポットの中でも特ににぎやかなところです。
